「自ら高める心 自ら高める体」
島田市立島田第一小学校長
本校は明治23年(1890年)島田尋常小学校第一分教場として開校した歴史と伝統のある学校です。
大井川の東側に位置し、静かな住宅街の中にありますが、昔は大井川の涼風が校庭にもさわやかに吹いたと聞いています。その様子は校歌の中にも「雲が光るよ大井川 風さわやかな 木かげの道の」と歌われ、「わかあゆ」がシンボルマークにもなっています。
このような背景を持つ島田第一小学校において、本年度は節目となる特別な1年になります。それには大きく2つの意味があります。
1つは、新しい校舎ができるということです。12月には現在工事中の校舎と体育館が完成し、引っ越しをします。1月からは新校舎での生活が始まります。
もう1つは、1年後に北部の4つの小学校(伊久美小、神座小、相賀小、伊太小)と統合して新しい島田第一小学校・「新生」島田一小になるため、これまでの島田第一小学校としては最後の1年になるということです。
一小の伝統と今のこの校舎に感謝しながら、一歩一歩学びを積み重ね、子供たち自身が自分の成長を感じられる素敵な1年にしていきたいと思います。
本校の学校教育目標は「心豊かに たくましく生きる」子の育成です。島田市の教育基本方針の一番に掲げられている「豊かな心を育てる」を受けて掲げています。変化の激しい未来の予測が難しい時代にあって、心身ともに健康で強さとやさしさを持った生きる力が必要です。そのために昨年度は「つよい心 つよい体」を重点目標にし、個の強さ(心・体)を育むよう取り組んできました。本年度はそれらをさらに主体的に伸ばしていくことを目指し、重点目標を「 自ら高める心 自ら高める体 」としました。
具体的な心と体の成長した子供の姿を、「自分で決めて挑戦する」「失敗してもあきらめないでやり抜く」「人のことを思いやる」「みんなのために働く」「命を大切にする」「体力をつける」「健康である」等と考えています。言い換えると、
<心> 自主・自律 自己肯定感 他者意識
<体> 健康管理 体力向上 危険予知
を心豊かにたくましく生きる資質・能力として捉え、全ての教育活動を通してこれらの6つの資質・能力を育んでいきます。
一人一人の子供が多様な他者との関わりの中で自分や他者を大切にし、自ら心と体を高めていくことができるよう、子供を主体とした指導・支援(子供が持っている力や可能性を引き出す)に職員が一丸となって全力で取り組んでいきます。
このような目標に向けて子供たち一人一人の力を伸ばしていくためには、子供に関わる全ての人たちと力を合わせていくことが大切だと考えています。保護者や地域の皆様におかれましては、地域のよさと教育力を基盤とした「開かれた学校」として運営していくことにご理解とご協力をいただき、全校児童の確かな成長に向けて、共に子供たちを育て、共に島田第一小学校を創っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。